巨影都市を全クリして最初に思った事は、
明らかにこのゲームは未完成な部分が多いという事でした。
そもそも販売前の段階で、
『このゲームが色々あって方向転換を余儀なくされている作品だし、どういった方向性にしてくるんだろうか』
と、単純にジャンルが分からないという状態でもありました。
サバイバルアクション・アドベンチャーとは言えど過去作をプレイしているユーザーであればどうしてもあの緊張感というかシリアスさを考えてしまうからだと思います。
実際にこの作品でもソルジャーレギオン達が次々と住民を襲うシーンなども用意されていますし、考えようによってはシリアスなのかもしれないです。
ただ、そういった負の感情を抱かせないようにしている工夫というよりも振り切ったバカゲー感は個人的に好みでしたw
目次
ユーザーによって体感が変化するゲーム
【巨影都市】という作品を一言で表すとこれに尽きると思います。
今回、このゲームをプレイした管理人はシリアスな選択肢は一切選ばずにひたすら頭のちょっとおかしい電波な女性を主人公にしてプレイしました。
気に入っているという理由でユキと服を交換してみたり・・・
シナリオに水を差す言葉を一々選んでみたり・・・
もう何でそんな事を言っているのか分からない選択肢を選んでみたり・・・
とにかく危険なことは避けたいから助けを求められても渋々行動したり・・・
というか
それ以前にユキを中盤からずーっと水着にして着替えもさせず自分は何故かコスプレを繰り返すという自分勝手な主人公でしたねw
シナリオの最後はチャイナドレスにお面という最早巨影達の元ネタに登場しそうな危ない格好をして信者を募ってみたりと、とにかく無茶苦茶な展開でした。
処理落ちが酷い
ゲームとして未完成さを感じる部分は結構あって、中でも特に気になるのはエヴァやウルトラマンなどの市街地戦をしている巨影達のステージではかなり処理落ちが酷くなってしまい、強制的なスローモーションのようなプレイをやらされた挙句に怪獣に踏まれてゲームオーバーなんてことも結構ありました。
全ステージで起こる訳ではありませんが、煙の演出がある場所では特にこの処理落ちが酷くて正直イラッとする場面も。
それでも結構なペースでプレイしてそこそこ楽しめたのは
クソゲー化を恐れずにゲームの根本を作り直してバカゲープレイをがっつりさせてもらえるようになったからだと思います。
それと伏せ移動の時だけ何故か昔のバイオハザードのような操作性に勝手に変わってしまうという謎仕様w
これのせいで、後半の狭いステージで伏せ移動から立ち上がりたいのに立ち上がろうとするとまた勝手に伏せ移動という訳の分からないループに陥って、一瞬抜け出せなくなるかと焦ったりしました。
あと、ゲームの中でしきりに4月の事件だと言っているにも関わらず、ステージの間のリザルトKYOEI NEWSのネット新聞画面では現実世界の日時と合ってしまってて整合性取れてないですねw
エンディングとスタッフロールで全部許せる
まあ処理落ちが酷かったり、伏せ移動に難があったりと色々と小難しい部分で不満も多いのは確かですが、スタッフロールで自分がプレイしてきた行動をユキが語ってくれるシーンでほぼ帳消しに出来るかなとw
個人的にはかなり面白いスタッフロールだったと思います。
しかも主人公は行方不明になりますからねw 結局主人公が一番の謎を残したままゲームが終わるという。。
巨影以外にも敵対関係にある人間は結構登場しますけど、なんだかんだと終わってみたら主人公が一番の悪者だったという感じのオチになりました(プレイ内容で変化するかもですけど)
ただ、トロコン目指して周回しようとは正直思わないゲームですね。
1度シナリオを全部やればお腹いっぱいといった所です。
なんでしょうね。豪華なゲストを沢山呼んでみたB級映画のような後味を残して個人的にはプレイを終えました(*^^*)
面白いか面白くないかで言えば面白いとは思います。ただ、あくまでもバカゲー感の良さであってゲームそのものの根底にある評価とはちょっと違う気もしますけどねw
管理人の感想はこんな感じです。