シュタインズ・ゲート ゼロの個人的な考察と感想をまとめておこうと思います。
初代の登場で管理人的にはそれまで遊ばなかった『アドベンチャー』という作品に触る機会も増えました。
その後もシュタゲはノベライズ化されたり漫画になったりアニメに映画にと幅を広げて様々な活躍をしていますが、やはり根幹は5pbによるそれまでのタイムリープ物を覆すような作品の所々に置かれた実際の出来事とのオマージュがうまく機能した結果だと思います。
いわゆるアドベンチャーはこれまでギャルゲーだと認識していたんですけど、シュタインズ・ゲートをプレイしてからは大きく認識が変わりました。
目次
現実世界とリンクさせた功績
シュタインズ・ゲートのゲームで大きく影響しているのは、やはりジョン・タイターを登場させた事にあると思いますね。ジョン・タイターは実際にアメリカの掲示板に現れた人物であり、シュタインズ・ゲートの物語と同じくIBM5100を探しにきたことを書き込んでいます。
その後、掲示板では何度かその”ジョン・タイター”を名乗る人物は未来の予知やタイムマシンに関しての解説をして最終的に任務を終えたので帰ると言い残しています。
実際のIBM5100
理系ではないので詳しい事は分かりませんが、IBM5100には特殊な機能があり、この機種でなければ解読出来ないコンピューター言語があったと記憶してます。
”もし”が詰まったストーリーに夢中になれる
普段はどうしようもないものばかりを発明している未来ガジェット研究所。
主人公の岡部倫太郎がたまたま送ったメールが何故か過去に送信されるという謎の現象。
そしてIBM5100やジョン・タイターと同様に大型加速器で宇宙研究をしているCERN(SERN)や2ちゃんねるを彷彿とさせる掲示板などなど。
おそらく当初はオタク層を狙った作品だったと思うんですけど、この手法によって例えばオカルト好きな人やいわゆる都市伝説、はたまた陰謀説が好きな人にまで作品にのめり込むことになったんだと思います。
シュタインズ・ゲート・ゼロについて
当初、発売が発表された時には
『初代で完結したのにどうやってストーリーを作るんだろう?』っという一種の疑問が浮かびました。
しかし、実際にプレイすると納得納得(´・ω・`)
シュタインズ・ゲートでは語られなかった物凄く短い時間を、さらに掘り下げて物語を上手く作ってありました。
ゼロの時間軸
他にも散々書いていますが
シュタインズ・ゲートのトゥルーエンドへ向かう直前に岡部倫太郎が行った行動
を楽しめるのがシュタインズ・ゲート・ゼロです。
ですから続編という言葉は正確ではないですよね。
いわば補完作品です。
- 未来から何故ムービーメールが送られて来たのか?
- どうやって最後に世界を変える方法を思いついたのか?
こういった初代ではサクッと終わってしまったシュタインズ・ゲートの物語に整合性を持たせつつ、新キャラを登場させた上に見事にエピローグまでを描いてます。
ただ、α世界線とβ世界線という軸から外れた未来だけは秘密にしている感じは結構好きですw
いわゆる『プレイヤーの想像にまかせる領域』が非常に良く出来ていると思います。
岡部倫太郎はどこへ行ったのか?
結局何者でもなかった只の厨二病オタクは最終的に2025年から現代の自分へ向けて最後のオペレーションを指示しました。
元々、αとβの世界線を考えれば岡部倫太郎という存在はどうころんでも2025年には死んでしまうということ。
この仮設から岡部倫太郎が取った行動は
自分を置いて飛んでいってしまったまゆりと鈴羽を連れ戻すという決断です。
これまでにどれだけの数の努力を岡部倫太郎がしてきたかを知り、今度は自分が旅立つことを決めたまゆしぃ。
シュタインズ・ゲートと言えば紅莉栖みたいなイメージが強いですけど、個人的にはヒロインとしては まゆりが1番です^^;
で、性能の悪いタイムマシンで鈴羽とまゆりを探しに行った岡部倫太郎は一体どこへたどり着いたんでしょうかね。
無事にシュタインズ・ゲートへとたどり着いていれば全てのことが無かった世界へと戻れる可能性もあるのかも知れません。
ただし、ゼロの内容であれば紅莉栖は確実にラジ館で亡くなってしまいますけどね(´・ω・`)
それはそれで悲しい気持ちになるんですけど、そこは初代で助ければオッケーですかねw
ただ、このゲーム自体は初代ありきの作品なので初代シュタインズ・ゲートをプレイしていないと全く話も分からないしついていけない感じにはなるかな?
アドベンチャーゲームの宿命でしょうか。